『「行政経営」の時代』
 …評価から実践へ…

 著 者 :上山 信一
 出版社 :NTT出版
 定 価 :2,300円+税


 「改革をめざす者にとって、ピンチは最大のチャンスである。すなわち、ますます深刻化する国の地方の財政危機は、わが国の行政のあり様を根こそぎ変える千載一遇のチャンスでもある。本書では、そのための戦略と今、何をなすべきかを述べる。

 いまの日本の行政の非効率とその制度の矛盾は、多くの国民がそして誰よりも公務員の大半が自らの仕事を通じて痛感しているあまりにも杓子定規な法令解釈、税金の無駄遣いの象徴である年度末の予算の消化、旧態依然の現場・出先機関……。行政機関のなかにいると、ありふれた光景だが、世間の常識に照らすと、あまりにも非合理は多い。だが、これは必ずしも行政マン、政治家の能力不足のせいだけではない。最大の元凶は『制度疲労』である」

(「はじめに」から)


『遠山顕の英会話・150のスパイス』
 ムリなく使える決まり文句

 著 者 :遠山 顕
 出版社 :講談社インターナショナル
 定 価 :1,200円+税
 CD別売:1,500円+税 70分


(遠山先生から一言)
「NHKでは言えない、書けない企業のキャッチフレーズやCMなどを含む決まり文句を、日常会話にどう使うかという本で、158(150のスパイスとあるが、『希望』というボーナス項を加え実際は158)の表現を集め分野別にしました。応用例を入れたCDもあります。MBIのQuick Response Exercisesで取り上げた辛口表現なども入っています。MBIのみなさんの英語のスパイスアップのためにもなると思います」
(菅野さんのコメント)
本を開けたら「Life begins at forty」という表現が目に入りました。しかしこの表現は国民の寿命が伸び始めた米国で1932年に出版された本の題名からきたのだそうです。さしずめ現在は「Life begins at sixty」ですね。定年退職後から本当の人生は始まると思えば元気が出ませんか!この本にはちょっと気の利いた「決まり文句」が満載されていますので、いろいろ応用できそうです。


『銀行収益革命』
 なぜ日本の銀行は儲からないのか

 著 者 :川本 裕子
 出版社 :東洋経済新報社
 定 価 :1,600円+税


日本の「銀行業」のコンセプトが変わる。
欧米銀行並みの収益力実現のためには、利益3倍、経費25%減、資産55%減を実現しなければならない。


『ドットコム・ショック』
 新旧交代の経済学

 著 者 :大前 研一
 出版社 :小学館
 定 価 :1,400円+税


「ドットコム・ショック」序論からの「大前流メッセージ」:

●日本には「ああ勘違い」が多すぎる。すでに世の中は大きく変化して新しいチャプターが開かれているのに、まだアンコールで同じ曲を歌っているやつが大勢いるのだ。

●どのみち助からないものに、年間国家予算をはるかに上回る120兆円もの金を使ってしまうこの神経は何なのか。一方、これから本格化するIT革命に使ったのは99年度で1兆円足らず。日本は「ドットコム・ワールド」の入り口の非常に貴重なこの10〜15年間、お金を新しい世界のためにはほとんど使わず、古い世界の延命のために使ってきた。

●日本はまだ本当の「ドッドコム・ワールド」を体験していない。これが全貌を現した時は、黒船以上のショックになるだろう。なぜなら、黒船は物理的に見えたが、この新しい世界は見える人にしか見えないからだ。

●日本でインターネットを使い始めた人の大半は、まだ情報検索だけに使っている。しかし新しい「ドットコム・ワールド」では、インターネットを自分の手足のごとく双方向で使えなければ意味がない。


『兜町からウォール街』
 汗と涙のグローバリゼーション

 著 者 :斉藤 惇
 出版社 :金融ファクシミリ新聞社(FN新書)
 定 価 :1,100円(+税)


斉藤惇(あつし)さん(4期、元野村證券)が本を出版されました。

35年間にわたる野村での体験をベースに、日本の金融のグローバリゼーションへの長い道のりとそれに伴う苦労話が淡々と綴られています。

海外での苦労話(例えば語学力や子供の教育など)は、金融機関にかかわらず、どの企業でも直面する問題で、皆さんも興味を持たれることと思います。

金融に関してあまり知識のない人でも、難しい金融用語がなんとなく分かる、読みやすい本です。MBIに参加されたことも少し触れられています。

新書版で、電車の中でも軽く読める本ですので、お薦めです。


『夢を託す』
 日本企業の体質が変わらなければ日本は変わらない

 著 者 :斉藤 惇
 出版社 :東洋経済新報社
 定 価 :1,600円(+税)


斉藤さんは、2年前、野村證券から住友ライフ・インベストメントのCEOに就任されました。35年間の野村での国際ビジネス体験をベースに、新会社での新たな挑戦を書かれたものです。「日本企業の体質が変わらなければ日本は変わらない」という斉藤さんの信念と抱負が語られています。とてもためになる本です。(菅野)

★著者のことば

「今回は少々目的別に書いております。日本が改革を恐れて前へ進まなければ、日本は世界の中で孤立することを、実務を通して訴えたいと思って書きました」


『日本の競争戦略』
 (原題:Can Japan Compete?)

 著 者 :マイケル・E・ポーター、竹内弘高
 出版社 :ダイヤモンド社
 定 価 :2,400円+税


10年間の調査・研究を基に著した日本企業のための戦略論です。

「・・・日本の最も成功した産業に関する研究を進める中で、我々は、まだ誰も語っていない日本のある側面に注目したのである。すなわち、日本には、強い競争力を持つ産業と並存する形で、非常に競争力の弱い産業が存在するということである。それは、あたかも二つの日本が存在するようであった。時が経ってもなお、この競争力のない『日本』は、曖昧でわかりにくい存在であり続けた。そして、その『日本』には改善の兆しは何もみられなかった。

・・・研究が進展するに伴い、当初の謎には、別の側面があることが明らかになってきた。それは、『成功』とされる企業や産業においてさえも、日本の競争力が、本来あるべきレベルにはなく、それも下降の兆候を見せているということであった。・・・」

(「はじめに」から)


『英語劇場 ごんぎつね』
 (CD BOOK)

 著 者 :遠山顕&モナ遠山
 出版社 :NHK出版
 定 価 :2,300円+税


遠山先生の「NHKラジオ英会話入門」で昨年放映された英語劇場のCD版です。

CDですので音響、効果音もよく、臨場感があって楽しめます。ほとんどストーリーを知っていますので、英語ではこう言うのか!という発見もあります。

CDに録音されているのは、「ごんぎつね」の他、「かぐや姫」「手ぶくろを買いに」「笠地蔵」です。

8月のラジオ番組(第2週目)でも日本の物語第二弾として「英語劇場」が放送されるそうです。ご興味のある方はどうぞ。


『サラリーマンリカバリー』

 著 者 :大前 研一
 出版社 :小学館
 定 価 :1,500円+税


「日本人は、1980年代以降、『内向き・下向き・後ろ向き』『見ザル・聞かザル・言わザル』で、『じっと待っていると景気が良くなる』と高をくくっているところがあった。しかし、景気はいつまでたっても良くならない。経済企画庁長官だった船田氏が景気回復宣言を出してもう7年になるが、いつも『桜が咲くころには上向く』『秋風が吹くころには回復する』と言いながら景気は沈み続けている。・・・

昔のような好景気はもう戻ってこない。世の中は変わってしまったのだ。もし戻ってくるとすれば、それは新しい大陸の中で新しい産業が鼓動し、日本に根付いてきたときだ。日本政府が『夢よもう一度』と言いながら、税金を使って一生懸命ケインズ製作をやっても駄目なのだ。・・・」 (「プロローグ」より)

大前さんがMBIの時よくお話しされた、「Unlearning」(今まで学んだことをすべてクリアーして、ゼロからスタート) のことが随所に出てきます。いろいろな意味で、マンネリ的な考え方をクリアーするのに面白い本です。


『すべてのものは、あるべきところに』
 (原題:Everything in its place)

 著 者 :Marc Summers
 翻訳者 :二宮 千寿子
 出版社 :青山出版社
 定 価 :1,900円+税


本書は強迫性障害を持つ著者が、自分の体験をもとに同じような悩みを持つ人や家族、友人のために書き下ろしたものです。

著者は幼少の頃から完璧主義者ででした。例えば、服は決められた通りにたたまなければならず、クロゼットのシャツは全部、正確に5ミリの間隔、ハンガーは同じ方向に、本はアルファベット順に、しかも本の背が本棚の棚板の縁から等間隔にならべないと気がすまない。病的なまでに清潔さや整頓にこだわる、という状況だったそうです。そして気になることがあるをそれを確認しないと次に進めない。

こういう症状がある人は「ちょっと変わっている」とか「性格だから」と見られがちでしたが、これは「強迫性障害症」という病気で、薬物療法と行動療法で改善されることが実証されました。

皆さんの周りにもこのような障害に悩んでいる人はいませんか。結構面白い読み物ですので、お薦めします。

菅野(MBI)

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