[第8回 Foreign Affairsを読む会]
(2002/05/23)


2002/5/23(木)に第8回Foreign Affairs研究会が学術総合センター7Fの一橋大学大学院セミナー室で開催されました。

今回のテーマは前回に引き続きイスラム問題でした。テキストは March/April 2002 に掲載の“Next Stop Baghdad?”by Kenneth M. Pollack 及び同じ号に掲載されている“The Future of Political Islam" by Grabam E. Fullerです。

今回のレポーターは7期の網倉章一郎さんでした。何時もの通りきちんと整理されたレポートを準備して頂き、事前に格調の高い英語の論文を読んでいなくても、参加者は全く問題なく議論に参加できました。参加者はゲスト2名を含め10名でした。

後者の論文は、イスラムと国家、政治、民主主義との関係そしてテロが起きる背景、アメリカの責任などについて冷静な分析をしており、基本的な認識の整理に当たって大変参考になるものだと思います。イスラムと民主主義や政治、経済の自由化が決して矛盾するものではない事やその実現を妨げているものが何なのかが示されています。興味がある方は原文を読まれれば宜しいのでしょうが、手抜きを望まれる方は菅野さんにお願いして、網倉さんが作成された日本語の詳しい要約(?)のコピーを送って貰ったら宜しいかと思います。

前者の論文は、現実的かつシリアスな問題であるアメリカの対イラク政策について書かれたものです。サダムフセインは叩かなければリスクが大きく、テロとの関連ではなく、大量破壊兵器との関連で叩くべきである。しかも、叩く時期としては今をおいて他に無い、とする内容です。勿論、現実にイラクに侵攻することの難しさも書かれています。

今回も中東地域で活躍された経験を持つ参加者が多く、議論は国境線を勝手に作った西欧の残した問題、クルド民族の評価、石油資源問題の歴史的な背景やイラクの潜在的な石油資源、クエイトとイラクとの問題など、次々と興味深い方向に発展し、議論が尽きない様相を呈しましたが、時間が尽きてしまい、いささか残念な思いも残りました。

議論の後は恒例の会食を、隣りの如水会館で行いました。

次回は10月頃開催の予定で、レポーターは小生(小川)と決まりました。これまで参加されなかった方も、是非参加されるようお奨めいたします。

報告者 小川 哲夫(7期)

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