[第6回 Foreign Affairsを読む会]
(2001/10/11)


第6回「フォーリン・アフェアーズを読む会」が10月11日(木)、学術総合センター7階の一橋大学大学院国際企業戦略研究科セミナールームで開催されました。今回の幹事は私(小川)で、テキストは「China's Coming Transformation(来るべき中国の変質)」と言う論文でした。

第6回 Foreign Affairsを読む会の参加者

凡その内容は次のようなものです。

過去20年間の経済改革によって中国社会は解放されたが、その力によって、今度は政治が本質的な変化を遂げようとしている。天安門事件以降、中国の指導者達は急激な経済改革を追い求める一方、政治的な変化を避けてきた。しかし、経済改革の成果がもたらした豊かさの実現や社会の変化が、そうした政治の努力を許さなくなってきている。2002−3年に就任すると見られる次世代の指導者達は、政治の自由化に拍車をかけるだろう。中国政治の変化は容易なものではなく、成功するかどうか分からない。しかし、この変化はアメリカの利害に強く関わるものであり、アメリカは改革の動きを妨げないように、抑制的な対中政策を遂行すべきだ。

日本にとっての中国は、アメリカにとっての中国よりも遥かに重要度が高いと言えるでしょう。経済、産業関係での重要度は、国内への影響を含めて近年急速に高まっていますが、依然として靖国神社参拝や教科書問題などの、過去の問題への対応から踏み出せないでいるのは残念な事です。政治は勿論、企業も場当たり的でない、戦略的な対応が出来るようにならなければ、日本の地位は低下する一方かと思います。中国研究についても、アメリカを凌駕するのは難しいかもしれませんが、もう少し危機感を持って、追いつくように努力して欲しいものです。

今回は、中国で仕事をされてきた5期の小川康二さんの他、特別参加で、元国際協力銀行の北京事務所長の稲村さんにもご出席頂き、現地での体験を踏まえた、貴重なご見解をご披露してもらいました。

また、何時ものように網倉さん(7期)や佐久間さん(特別参加、元国際協力銀行)から、興味のある情報や資料をご提供いただき、私の用意した資料も含めて活発に意見交換を行いましたが、中国の現状と今後に関しての参加者の認識は相当高まったのではないかと思います。

今回の参加人数は11名でしたが、出席できなかった9期の西岡さんからは、中国滞在を含めた長年の対中ビジネスの経験を踏まえたコメントを頂戴しました。開催の場所柄、竹内先生、石倉先生が始めにお顔を出して下さり、雰囲気が益々和やかなものになりました。

終了後は何時ものように、如水会館内のレストランで、狂牛病騒ぎにも関わらず、全員でステーキ定食を食べながら歓談しました。別に、農水省や生産者を支援する意図があった訳では無く、コストパフォーマンスが良かったからなのですが。

次回は1月20日頃開催の予定で、幹事は松原さん(13期)です。決して堅苦しい会ではなく、また、何のオブリゲーションもありませんので多くの方に参加して頂きたいと思います。菅野さんが出席しているからと言って、かってホテルに缶詰にされた時のように宿題が出る訳ではありません。ご安心ください。

報告者 小川哲夫(7期)
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