[第10回FA研究会]
(2003/02/04)


2月4日(火)、第10回FA研究会がICS7階セミナールームで開催されました。
今回のテキストはFA誌Jan/Febから「Borders Beyond Control−Jagdish Bhagwati」を選択し、世界的に問題となっている移民問題、特に日欧で今後問題化すると思われる少子高齢化と移民労働力の問題等について意見交換を行いました。

参加者は13名(内ゲスト2名)で、8期の芳西さんが初めて参加されました。

今回のレポーターは小川が務め、初めに論文の内容紹介、次いで用意した欧米、日本の移民状況などについての資料に基づき、数字や内容の説明を致しました。

論文の趣旨は次のようなものです。高度な技術者は先進国が益々求めるようになっており、移民をする人々にも魅力的なためこれを後進国が押し止めようとしても不可能である。従って、後進国は移民を認め、同時に移民にも出身国での権利を与えると同時に納税などの義務を課すなど、移民者と共生するように政策転換を図る必要がある。

非熟練労働者を中心とした不法移民や難民の流入を先進国は防ごうとしているが、これも事実上不可能である。先進国も、社会的なコストは最小にし、経済的な利益は最大となるように大胆な政策転換をする必要がある。

移民問題は日本で高い関心を持って議論されているとは思われません。しかし、今後労働力人口が急速に減少する過程で様々な議論がなされていくと思われます。今回、アメリカやヨーロッパ各国の移民政策の揺れ動きについてもご紹介させて頂きましたが、いずこの国もご都合主義で政策を転換させており、国家、民族や人種との関係など、この問題の難しさを感じさせます。

今回も、多様な経験を持つ参加者により、時々横道にそれながらもMBIらしい活発な意見交換が行われました。

なお、移民問題については、The Economist 誌が昨年11/2号で特集記事を掲載していますので、ご興味のある方はお読みください。今回紹介させて頂きましたが、記事の中では不法移民が仲介者に支払う費用まで掲載されています。

今年初めての会でもあり、研究会終了後近くの赤坂飯店に場所を移し、大きな丸テーブルを全員で囲み、飲み食いをしながら活発な意見交換を続けました。旧正月の新年を祝い、大変な盛り上がりでした。

次回は5月か6月に開催します。次回の幹事は4期の斎藤惇さんです。新しい参加者大歓迎ですので、次回の連絡を楽しみにお待ちください。

報告者 小川 哲夫(7期)
Foreign Affairsのページへ  トップページへ