[ MBI in Kyoto ] (2002/11/17)


2002年11月17日(日)、MBI関西支部設立記念イベントとして「 MBI in Kyoto 」が京都国際会議場で開催されました。この京都国際会議場は36年前にできた日本で最初の国際会議場で、成田さんのご尽力により会場利用が実現しました。



京都の紅葉としては今日が今年で最後の日といわれていましたが、晴天に恵まれ、京都国際会館の周りは燃えるような秋色でした。講師の遠山先生を迎えて74名の方が出席されました。


[1]司会の大倉恒雄さん(13期)と吉野幸夫さん(28期)の英語の(!)挨拶でイベントが始まりました。




[2]MBI関西支部設立準備委員会会長の成田力さん(2期)から開会の辞がありました。



・MBIは今から8年前までの10年間開校し、その後も同窓会として色々な活動が行われている。
・同窓会イベントはこれまで東京中心だった。
・だいぶ前から「何か関西で」という話があった。
・菅野妙子さんの熱意と川勝一明さん(現MBI会長)のリーダーシップで関西支部の設立準備が始まった。

・一方で、我々の今日は家族のおかげである。
・MBIでどんなことをしたか、どんな仲間でやっていたか、ぜひ家族の方々にもみてもらいたい。
・今後もMBIの活動を継続していきたい。

・MBI時代から時間がたったが、今は現役の方もいるし、リタイアされた方もいる。
・MBI精神に則って仲間作りをして、お互いに啓発し合い、横のつながりを深めて行きたい。

・関西は関東と違う。自由闊達に行きたい。しかも東西がいつも交流していく。
・今回のような手作りのイベントを持ち、全員が参画し、楽しむことがKey for Successといえる。
・今回は東京からも18名きていただいた。

・MBIといえば英語。本日は遠山先生に来ていただいた。
・いかに我々がMBIで苦しんだかをご家族の前で再現してみたい。(笑い)

・経済状況は、ひときわ関西が厳しい。マッキンゼーも大阪事務所を持っていたが、閉鎖した。
・なぜ関西経済はダメなのか、今日その問題がディベート・テーマになる予定。
・現在95名ほど関西エリアに住んでいる。今回74名出席となったが、出席率は高い。
・サークルの紹介もある。皆さん、どれかに参加して欲しい。


[3]出席者全員から成田さんが関西支部の会長に推され、正式に初代支部会長となりました。


[4]特別講演 「英語の愉しみ」 “Excursion with English”が遠山顕先生からありました。



・最初は「今日と(京都)いう日を待っていました」というMBI時代懐かしい駄洒落で始まりました。
・遠山先生がこの国際会議場に入った時の印象は映画Startrekの感じ。

・しかもイベント紹介のOHPには「歴史はここから始まる」とある。(History begins here。)
・これはStartrekの「未知の世界に冒険をはじめる」に似ている。
・英語ではTo boldly go where no man ever has gone.
・我々は「団塊の世代」でこれからどうするかが問題。 ・私は英語を楽しみながら頑張っていく。

・英語で説明をするときに I would like to show you …はいいが、I will teach you …はよくない。
・I would like to share with you some of my knowledge …などはいい。



・上下関係をとった水平な関係のプレゼンの仕方がいい。

・(例によって)英語の早口言葉の紹介。
A was an apple pie.
B bit it.
C cut it.
D dealt it.
E ate it.
F fought for it.
G got it.
H had it.
I inspected it.
J jumped for it.
K kept it.
L longed for it.
M mourned for it.
N nodded at it.
O opened it.
P peeped in it.
Q quartered it.
R ran for it.
S stole it.
T took it.
U upset it.
V viewed it.
W wanted it.
X, Y, Z and & (ampersand) all wished for a piece in hand.

… was anなどはワズン、was an apple pieはワズンアップルパイのような発音になる。
for it はフォリットとなる。
前置詞は短くなる。
名詞は引き伸ばすようになる。

一息で読む訓練は体にもいい。
自分の耳に自分の声を聞かせる重要性。
「ウマイ!」と自分自身を誉めること。

・「解体をめぐって話題となっている美智子さまの旧家を見て、一言英語で面白いことを!」には
出席者からは”Oh, look at this. Every piece of this house is a tax!”というのがあった。
遠山先生からは一言”impressive!”というのがあり、empress(皇后)とかけたとのこと。

・「ジョークの愉しみ」 2001年の世界1位と2位のジョークの紹介。
まず、世界2位のジョークはシャーロックホームズとワトソンの会話。
テントに寝ていて夜中に目を覚まし、夜空の星に感激する話。
途中で何でテントに寝て星空がみえるのか?
「しまった!テントを盗まれた!」と気が付くのがオチ。

世界1位はニュージャージー(NJ)の猟師の話。
NJはニュージョイジーと発音されることもあり、間が抜けた人がよく出てくる。
二人のハンターがいて、一人が倒れたため、慌てて救急(911)に電話した。
救急のオペレーターは電話をかけてきた人を落ち着かせようとして、
生死を確かめるように”Please make sure he is dead”といったら、
電話した人は”OK”と答え、しばらくして「ダーン」という銃声が聞こえた。
そして電話で「今確かめた」という話。

・「英語と独り言の愉しみ 日本語ばかりでなく」
  独り言(thinking aloud)の話。
遠山先生ご自身、この3月に8年続けたラジオの英語番組が終わった。
その前は10年間「百万人の英語」をやった。
独り言を言うようになった(歳のせい?)

  もう昼メシか、はTime to lunch. 同じようにTime to sleep. Time to goあり。
参加者全員で声をだして、椅子から立ち上がり、練習。

すごいものを見つけたときは”Amazing!”。発音はメイに力が入る。
宇宙飛行士の毛利さんもスペースシャトルから富士山を見たときに”Mt Fuji! … Amazing!”と言っていた。
この言葉もあきれたときには言い方が変わる。

決まったときは”Perfect!”。この言葉は最悪の時も逆説的な意味で使う。
例えば、”I totaled your car..”(車をメチャクチャに壊してしまった)と聞かされた時、
暗く”Perfect…Just perfect.”とつぶやいたりする。
「よくもここまでやってくれたな、このやろー」という感じ。

・「英語と旅行先での愉しみ」
買い物の時:
相手(売り子さん)と目をあわせ”Hi!”ではじめる。それだけで十分。
あとは相手に仕切らせる(買い手からああだこうだと言わなくて相手に進めてもらう)。
相手と同じ水平の場でたっているのが重要。日本の文化と違う。
ただHiでも相手に目を合わせないでHi!というと言うとかなり不気味になる。
写真をとってもらう場面:
”Excuse me.(間を置いて)Could you take my picture?”でOK。
「3つ数えて」というのは”At the count of three” 
“Thank you very much!”に対しては”You are welcome”。
これは言った分に対して水平になるため。
Can you ならpleaseをつける。Could youならpleaseはいらない。

・「英語でものを教える愉しみ これで怖くない」
説明するときに”Go like this”という言葉を覚えれば心配はない。
実際に紙飛行機を折ってみるのに、”Go like this.”を実践。

この表現は「命令形」だが怖くはない。気持ちと語尾を上げるintonationのせいである。
もともと「命令形」という英文法の表現がふさわしくなく、遠山先生は「指示形」としている。
しかしバカ丁寧に”Would you please …”などというと「生徒さんが逃げていく」とのこと。

・「英語の構造」
文の構造の違いに留意すること。
例えば「二階席のギャラリーに白い着物を着た女の人が立っている」というのを英語で表現する場合は
”There is a woman in the gallery in white kimono standing up there.”というような語順になる。

There is…., There are ….の使い方を身につけること。
この意識が大事。ぱっとこの表現が出てくるかどうか?
そして一つのセンテンスに色々なものを詰めていくテクニックを覚えると便利。

・「英語とクロスワードの愉しみ 拙著「クロスワードの謎」執筆苦労話」
遠山先生はNHK出版、生活人新書「遠山顕のクロスワードの謎」660円を出版。
今回の「MBI in Kyoto」に出席者にはサイン付き500円の特別価格で購入できました。
希望者は菅野さんにコンタクトされればまだ在庫があるかも。
遠山先生はクロスワードに「はまった」(get hooked)とのこと。

あるクロスワードをみていて”Tokkuri’s content”というのがあった。
何かとおもったら答はSAKE(酒)。(確かに徳利の中には通常酒が入っています)

Japanese middle managerとは?
出席した皆さんは「課長」とか「部長」とか言いましたが、答はOBI(帯)とのことです。
真中に締めるものということらしいです。

クロスワードの歴史は意外と新しく20世紀になってから。
つくった人は米国のジャーナリスト。
残念ながらパテントをとらなかった。
もしとっていたら大金持ちかも。

日本では大正14年に大変なクロスロード熱になったとのこと。
何しろクロスワード浴衣ができたくらいとのこと。サンデー毎日が始めた。

世界の新聞ではクロスワードを99%掲載。頻度は毎日。
日本、韓国、中国はそこまでいっていない。

最初のクロスワードは「菱形」。これが進化していった。
クロスワード界の歴代ナンバーワンの一人にWill Shortzがいる。
14歳でNew York Timesに彼の作ったクロスワードが採用される。
このWillに遠山先生がコンタクトし、返事がきた。E-mailはHiで始まる文書。
(報告者注:ちなみにこのメールの題名が”Domo from Japan”となっているのには遠山先生のお人柄がでていて
クスリと笑ってしまいました)

米・英でスタイルに差がある。
米は精緻。
ヒントは普通。
英のクロスワードは穴だらけ。しかしヒントが一味違う。
例えば”God revenged by returning the diaper”なんてのがある。
何かと思えばdiaperを逆に読んでrepaidが答とのこと(returning がポイント。心地よく疲れますね!)

・「英語劇の愉しみ」
一つの芝居を日本語と英語で2回行なう。
最初の出し物は「クスリ屋の秘密」 “Secret of a pharmacist”で25分ずつの芝居。
芝居は長年の遠山先生の夢だったとのこと。来年の2月辺りから活動するとのこと。


[5]琴演奏 (会議場B-1から宴会場「桜の間」へと異動し琴演奏を楽しむ。
・菊富士純子さん(生田流箏曲・野川流三絃大師範)、
上田歌織さん(菊富士純子社中として研鑽中)、
出川清子さん(菊富士純子社中として研鑽中)が演奏。



・曲目は「落ち葉の踊り」、「桜変奏曲」
・上田歌織さんは上田彬之さん(14期)のご長女。


[6]昼食
・MBI会長川勝一明会長から乾杯の辞。



・京都らしい美しいお弁当。ケーキ食べ放題、ドリンク飲み放題。


[7]関西支部サークル活動オリエンテーション
・「史跡ハイキングサークル」 伴野国三郎さん(27期)から第一回の史跡ハイキングの説明がありました。
奈良の史跡巡りですが、伴野さんの素晴らしいお手並みの写真がハイキングの臨場感をもりあげました。
今後、是非とも参加したいという人が多かったようです。
次は2003年1月に予定されています。

・「ゴルフサークル」 上田彬之さん(14期)から説明がありました。
既に第一回の日程も決まっております。(注、第1回の報告を関西イベントホームページに掲載中。)

・「MBI関西サロン」 私(山内眞也 29期)から説明しました。



「面白く・ためになる」というコンセプトで梅田新地にて第一回を開催予定です。
東京MBIサロンの方から「肩肘を張らずにやったほうがいいですよ」とアドバイスを頂きましたが、
関西ではMBIの方による面白く、ためになるお話を肴に飲み会を行ないたいと思っています。
(post-meeting note:成田会長に第一回のお話をお願いし、快諾されました)


[8]MBIグループ・デスカッション 「どうすれば関西復権はなるか。MBIからの提言」
・食事の時のテーブルの9のグループに分かれてデスカッション。
・制限時間30分。その後MBIの様に各グループが5分ほど発表。
・「いかにユニークでユーモアに富んだ答を出せるか」を競う。
・審査委員は遠山先生、菅野さん、川勝MBI会長、成田関西支部会長。




















・結果発表





Aグループ 「関西が被援助国になる」
  消費しないでひたすら貯蓄に励み、関西のGDPを下げる。
関西を被援助国にして各国から援助をもらう。
機をみて一挙に上昇する。そのとき貯めていた資金をドーンとつかう。

Bグループ 「関西共和国の設立」
関西共同体をつくり、関西共和国を設立する。
新しい通貨「カンサイ」を発行。
1カンサイは95円にする。実質レートの1カンサイ=100円に比べて消費税分が助かるしくみ。
移民を歓迎。20-30年すると移民により関西は若返る。

Cグループ 「関西の中途半端を活かす」 
エネルギーの源泉は食べること。美味しいものを食べる。
関西の値切る姿勢。人を見たら値を下げるネゴ。交渉術に使える。しかしこれだけでは心寂しい。
しかし関西には琵琶湖がある。水を活かした街作りをする。
文化面。着物をきて、酒を飲んで、琴を弾いて。ゆったりとしてNPOを立ち上げる。

Dグループ 「天皇両陛下に関西に戻ってもらう」 
地盤沈下はない。これは思いこみ。「復興」とはなにか?
天皇両陛下に関西に戻ってきてもらう。これで復興したい。しかしこれでは他力本願。努力がない。
それでも関西には良い点があるのではないか。
図々しさ、商品性を発揮できる場をつくる。独立共和国を唱える。

Eグループ 「カンセイのカンサイ」 
関西弁は関東の人には漫才に聞こえる。
ざっくばらん、普段着感覚、どこでも溶け込める。
感性と笑いをもって”Time to Kansai!”。

Fグループ 「関西は大丈夫!」
イラストにて説明。関西は復権よりも自信をもって大丈夫。
下から上を見る視線。前だれ精神。そろばん(金融面はユダヤ人と同じ)。
HEART。マイルドな話し方。精神がマイルド。Friendlyな対応。中国ともビジネスができる。
自信を再認識すべき。歴史・文化もある。日本列島の中心でもある。「関西は大丈夫」。

Gグループ 「関西人のpotential」 
対人関係は欧米人に近い。親しみやすい。エレベーターでの立ち方も世界のstandard。(右に立つ。)
北京は東京。上海は関西。京阪神を一つにしたら楽々東京を追い越せる。
しかし統制に弱い。(昔武士がしっかりと関西を統制していなかった結果ではないのか)
 
Hグループ 「一番にならなくても」 
目くじらたてて関西復権する必要あるか?
確かに消費は悪い。阪神タイガーズに頑張ってもらわないと。
金本、新庄、ベタジーニ、中村を入れて「カンサイタイガーズ」にする。
しかし一番にはならない。
中期・長期的には東京が落ちてくるのを待つ。
東京に大地震がくるのを待つ。
その間エネルギーを蓄えておく。大きなうねりがくる。”It’s time to wait!”

Iグループ 「復権必要ない!」 
(瀬川イラストにて説明) 関西復権は既に存在している。
世界に通用するビジネスエネルギーは関西にある。
ビジネスの活性は関西の「イラチ」。日本没落は関東の官僚主義が原因。
ルール破り。Make own rule。NYCと大阪の歩くスピードは同じ。
動く歩道は歩く。カウントダウン信号機は青になる前にでる。
電車は整列乗車はしない。Speed, Risk, Challenge!!

・(審査の結果)
・優勝はBグループ、二位は僅差でIグループ、三位はDグループでした。
・遠山先生からのコメント
「大変面白く参考になりました。関西共和国と通貨のカンサイはどこかで使わしてもらいます。」
・優勝のBグループには京都らしい記念品を授与。

[9]お土産
・大倉さん、櫻井さんのご尽力で出席者の方に全員お土産を用意しました。
・京都らしい絵柄のあぶらとり紙セットです。

・全員集合の記念写真をパチリ。




・末筆ですが、MBI関西支部を今後とも宜しくお願いいたします。


報告者: 山内眞也 (29期)
HP編集:伴野国三郎(27期)


[マル知ネット・トップページ] [関西イベント・トップページ]