{ MBI関西ファミリーイベント2013 報告  }
2013年10月5日
帝国ホテル大阪「鶴の間」 & リバー・クルーズ(アクアライナー)
2013年10月6日
MBI関西イベントハイキング



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MBIのファミリーイべントは2001年11月から始まり、関東で4回、関西で3回開催され、これが4回目です。 今回2013年のイベントに関しては、2年も前から何度も集まり、またメール等でディスカッションを重ね、準備を進めてまいりました。 2013年10月5日午前11時から帝国ホテル大阪3階「鶴の間」にてMBI関西ファミリーイベント2013が開催されました。 参加者は幼児1人を含め70人で、関西以外からも30名の参加がありました。



<イベント参加者の受付風景>










<開会前の懇談風景>




















<11時: 葛野さんの司会でいよいよスタートです。>








<続いて、MBI関西支部会長の飯村六合夫さん(9期)から挨拶がありました。>



「私は1987年夏にMBI第9期生として卒業しました。MBI関西では京都(2002年)、琵琶湖(2005年)、宇治(2008年)とMBI関西イベントを行ってきて、 今回のイベントで4回目となりました。今回は帝国ホテルの絶大なるご協力を戴き、ワイン持ち込みなども可能になりました。 ソムリエ級の関西メンバーが厳選した4種類のワインを後程どうぞご堪能ください。
今回のメインイベントの一つは上山教授(慶應義塾大学)による「関西から日本の将来を考える」講演会、もう一つは「アクアライナー」で水都大阪の クルージングです。また、翌日の10月6日にはオプショナルツアーとして関西史跡ハイキング担当の吉野幸夫さん(28期)がサントリーウイスキー山崎蒸 留所と朝日麦酒大山崎山荘美術館のハイキングを企画してくださいました。盛りだくさんの内容ですが、皆様、どうぞ関西MBIのおもてなしを満喫して ください。」




<招待講演:「関西から日本の将来を考える。」 >
慶応義塾大学総合政策学部教授 上山先生

上山信一先生は運輸省(現・国土交通省)、マッキンゼー日本支社、米ジョージタウン大学政策大学院等を経て、現在は慶應義塾大学総合政策学部の教授。 また、大阪府及び大阪市の特別顧問もされており、関西の地域開発や行政改革も手がけられておられることから、今回のテーマである「関西から日本の将来 を考える。」について語っていただきました。
上山先生の希望により会場のレイアウトはクラスルームスタイルではなく、ディスカッションしやすいように、アイランド型のテーブル設定となりました。 上山先生の講演概要は以下の通りです。




1.これから日本はどうなるのか?
 ・これまで:自由貿易と冷戦構造のもと高効率の国家を運営
  −食糧とエネルギーの確保
  −極東防衛のフロンティア … 2つの朝鮮、2つの中国、ソ連と対峙
  −「1億人」規模の優位性

 ・成長を前提とした社会安定装置
  −終身雇用制
  −公共事業
  −低福祉、低負担

2. なぜ「地方」からの改革なのか?
 ・戦略経営の単位は国よりも都市
  −サービス産業化=地方での雇用が必須
  −都市への人口集中
  −成長率の鈍化:全国一律神話の崩壊

 ・3大ストックの活性化が鍵
  −個人金融資産
  −自治体の資産
  −女性の「可処分時間」

 ・グローバル化と全国均一トリックルダウンモデルの崩壊
  −大手企業:稼いだ外貨を海外に再投資
  −M&A、資本注入による国内企業の実質外資化





3. なぜ大阪、関西発の改革が鍵なのか?
 ・大阪の窮乏化
  −財政破たん
  −資産と負債
  −雇用、社会問題

 ・改革は周縁から、西から

 ・関西EU説

 ・国鉄改革のアナロジー

4. 大阪維新とは何か
 ・大阪維新=都市再生戦略
  −春の陣・秋の陣…400年ぶりの覚醒
  −「商都」の歴史認識
  −大阪独自の戦略を考える

 ・3つのイノベーション
  −地域政党
  −都構想
  −W選挙

 ・「ねじれ」への挑戦
  −議会 vs. 首長…首長政党
  −府 vs. 政令…大阪市解体
  −国政 vs. 地方政治…脱既存政党モデル

 ・新しい対立軸
  −集権から分権へ
  −既存世代から将来世代へ





5. 公共、政治の改革にビジネス/マネジメントのノウハウがどこまで応用できるか?
 ・干潟説と3つの力学
  −経営・経済原則(海水)
  −行政手続き(川、真水)
  −政治(陸、土)

 ・あるべき姿vs変革プロセス
  −経営・経済=数字と実益
  −行政=官僚制と官僚主義=形式と先例
  −政治=妥協と調整=情念と時運

 ・干潟の運動法則
  @権力:安定継続性vs激変…eg.国鉄からJRへ
  A税 :単年度主義と永遠のフロー…P/Lオンリーの経営
  Bプレス:政治的イシュー=集票力≠本当に大事なこと…ポピュリズム問題

 ・干潟での戦法
  −情報公開と虫干し効果
  −ベンチマーキングと行政評価(疑似競争原理)
  −天の時、地の利、人の和:不祥事、選挙、土地柄、人物


 上山先生から参考資料を使ってさらに詳しく現在の状況を補足説明された後、フリーディスカッションに移って行きました。




<ワイン片手にフリーディスカッション>


















<続いて、Q&Aタイム>










約1時間の講演のあと、ワインを飲みながら講演テーマについて和気藹藹とテーブルごとにディスカッションし、いくつか質疑応答がありました。
その中で、特に印象的だったのは、上山先生の「関西EU説」(図参照)でした。
「関西は極めて多様。道州をやるにはいい。「大阪ラテン説」は違う。大阪は東ドイツ(市役所)と西ドイツがある。
和歌山は県の形からスペイン。三重はイタリアでバチカンは伊勢神宮。奈良は海がない。奈良はスイス。時の政権から中立。
京都はフランス。文化の中心。日本の中心。英国は神戸。滋賀はベルギー。近江商人がいる。
琵琶湖は北海。関西のスカンジナビアは福井。欧州の州都はブリュセルで、関西では大津だろう。中心は天王山トンネルの上か。」
興味深い関西EU説を最後に講演は終了しました






<いよいよ昼食です。:ワイン担当者による赤ワインのデキャンテーション風景>






<スペインの赤ワイン(プリオラト)とドイツ・フランケンの白ワイン>








<ワイン担当者によるワインの説明>





(注)ワインの説明の詳細は、後付の(付録 1. 今回お出ししたワインの説明)に掲載しています。




<谷さん(17期)の御父上の100歳の長寿を祝って、乾杯>






< MBI同窓会・朝倉会長(25期)の中締めの挨拶で、昼食会はお開きとなりました。 >






<MBI関西イベント幹事が紹介され、お礼の拍手が送られました>






< そしてイベントの最後は、恒例の記念撮影です。 >








<水上バス「アクアライナー」での Osaka River Cruise >

食事の後、約60分のコースで大阪の大川を周遊し、大阪城や中之島めぐりをしました。
帝国ホテル大阪の前から、新桜宮橋をくぐり、寝屋川の大阪城港までいき、また大川に戻り、天神橋、難波橋をくぐり、淀屋橋港まで行き、
戻ってくるというコースです。アクアライナー・クルーズは大阪再発見のイベントでした。


<まずは乗船風景から。>
















<いよいよ、アクアライナー の出発です。>














<このクルージング終了をもって本日のスケジュールをすべて終了しました。>












< オプショナル・ツアー: 10月6日(日) MBI関西イベントハイキング >
< 行先:サントリーウィスキー山崎蒸留所 & 朝日麦酒大山崎山荘美術館 >
< 参加者:24名 >


10月6日(日)9時50分、JR山崎駅に集合、東京方面からの人は、順次、昼食会場の三笑亭に荷物を預けて出発しました。
10時すぎに予定通りサントリーウィスキー山崎蒸留所に到着。
山崎蒸留所では、インターネット上にあるプレゼント引換券を印刷して持っていくとウィスキーグラスがもらえます。
当初の話ではグループに4個ということでした。関西支部会長I氏の奥様が交渉して、なんと一人1個いただけることになりました。
MBIで習ったかのような素晴らしいネゴシエーションスキルでした。

< サントリー蒸留所 >






見学が始まるまでの間、待合室では、メンバーの一人がショットバー(有料)の係の人を質問攻めにし始めました。
「ウィスキーは瓶ではどれぐらいの期間おいておけるの?」
「モルトとグレーンの違いは?」
話が盛り上がってくると、MBIのメンバーが大勢寄ってきて、さながらセミナー会場のようになりました。

< 見学待合室 >








見学は、団体で申し込んだので、MBIメンバーがグループで案内されることになるはずだったのですが、
後から一般の人がたくさんついてきて、結局、ぐちゃぐちゃになってしまいました。
それでも、見学の説明員は平然として説明、若いのにさすがになれている・・・。
ウィスキー工場はお酒の弱い人にはとても耐えられない臭い、逆に酒好きには堪えられない芳香が立ち込めていました。
貯蔵庫にも入ることができて、サントリーが最初にウィスキーを貯蔵した樽がおいてありました。
中はまだウィスキーが入っているようで、いったいどんな味なんだろうと思いました。
同じサントリーでも、白州蒸留所は離れたところから貯蔵庫をみるので、間近にウィスキーを貯蔵した樽見ることができるのは貴重でした。

<工程見学ツアー>










<サントリーが最初にウィスキーを貯蔵した樽>




<山崎の名水>






見学が終わって試飲が始まると、私が事前に「3杯飲めます」と言っていたのを、K氏が、「吉野さん、5杯は飲めるよ。」「・・・」。
みなさん、一生懸命飲むことに熱中で、山崎2種類と白州も飲めるとあって、ストレートでぐいぐいという人が続出でした。
見学の後の記念撮影ではみなさん笑顔で幸せそうなこと。
尤も、撮影の時に「サントリー、ウィスキー」とか「サントリー、大好き―」とか言っていたので、それで笑顔だったのかもしれません。


<ウィスキー、大好き(ダイスキー)>






昼食は、I会長夫妻が予約してくださった「三笑亭」で天丼。
関西にしては味が濃いという関西グループ、東京の人は、「東京はもっと濃いよ」、ここでも比較文化談義がはじまるのはMBIならではの光景でした。
ここで荷物を預かってもらえたのも、I会長夫人のネゴのおかげだそうです。
昼食が終わって、駅前の大山崎離宮八幡宮の小さな敷地を通って美術館を目指しました。
大山崎八幡宮は、戦国時代後期まで荏胡麻油の専売権を手に大きな権勢と富を誇りました。
この財力を背景に油商人山崎屋庄九郎が美濃の国司斎藤道三になったのは有名な話です。

大山崎山荘美術館へはタクシーと徒歩で二手に分かれていきました。
行程は10分ですが、坂がかなりきついので、少しへばりました。


<朝日麦酒・大山崎山荘美術館>










山荘では運よくボランティアガイドの人に案内をお願いすることができ、丁寧な説明をしていただきました。
大山崎山荘美術館は、場所柄、サントリーの経営と思っている人が多いのですが、実はニッカウィスキーを持っている朝日麦酒の所有です。
歴史を見ると、元々、大正から昭和初期の実業家、加賀正太郎が別荘に作ったものだそうです。

加賀は、サントリーからわかれたニッカウィスキーに出資、朝日麦酒にも出資していたので、
元々、サントリーへの対抗意識があって、サントリーの工場の反対側、山の上に山荘を建てたような気がしました。

建物は、本館が鉄筋で、外装にハーフティンバー(付梁)のある英国チューダー様式の外観で、
内装は船を模したり、中東から持ち帰った彫刻がおいてあったり、外国人用の客間があったりと、かなり凝ったつくりになっています。

新館は、安藤忠雄氏の作になるコンクリート打ちっぱなし、地下に展示室があるというレイアウトです。
建築としては、本館に蓮池の庭、その上に夢舞台という蓮の花をイメージした安藤忠雄氏の建築、
そしてモネの大睡蓮のある新館と、蓮が随所にイメージされています。


<三川合流の地: 山崎>






本館のテラスはカフェになっていて、ここから正面に石清水八幡宮のある男山、眼下に宇治川、木津川、桂川の三川合流点、
そして山裾から山麓にかけて、日本の歴史の分岐点になった山崎合戦場、
今もここでは山を挟んでサントリーと朝日麦酒(ニッカウィスキー)が対峙しているのは面白い偶然です。

テラスのカフェは、リーガロイヤルホテル京都特製スイーツをおいていて、特製のケーキがモネなどの印象派絵画をイメージして作ってありました。
もちろん味の方も秀逸でした。

美術館で現地解散をした後、景色を楽しみながらのゆったりとしたお茶、その後、三々五々大山崎駅を目指しました。
ウィスキー、絵画、歴史、自然を堪能した一日でした。

京都大阪の境、山崎、長岡京付近は、あまり目立ちませんが、多くの史跡があり、日本の歴史を変える大きな事件がいくつもあった場所です。
機会があれば、今回、参加していただけなかった方も、訪問して見られてはいかがでしょうか?






< MBI関西イベントに参加して (参加者の声) >


[参加者A]

まず、第一部の講演会で慶應大学の上山教授による大阪の経済的地盤沈下についてのお話がありました。
日ごろ、東京の人たちは「関西」というと大阪も京都も奈良も神戸も一括りにしてしまうのですが、
大阪に焦点を絞ってのお話は、私に新しい視点を与えてくれました。
大阪の課題に対する考え方の一つとして「関西EU説」の提言は、なかなか面白いものでした。
関西MBIの皆様のお計らいで、フランケンワインなどヨーロッパの銘酒を会場に持ち込んで賞味できたことも
雰囲気を一層楽しいものにしてくれました。

第二部の観光船アクアライナーによる水の都大阪のクルージングでは、いくつもの橋を潜りましたが、
特に橋桁の低いところでは平べったい船の天井が30cmも下がるので立っていると腰を屈めなければならないことになります。
大変面白い体験でした。

夜は、谷さんのお計らいで、天神橋アーケード近くに行って、コテコテの大阪のお好み焼きを、東京のもんじゃ焼きと比べながら満腹しました。
大阪のタクシーは、料金が5,000円を超えると超えた分は半額払えば良い、ということを私は初めて聞きました。

翌日のオプショナル・ツアーで訪問した「サントリーウィスキー山崎蒸留所」はさすが立派ですが、同時に清流を利用して
周囲の環境作りにも心配りが感じられ、気持ちの良いツアーでした。
私の父はアルコールが弱く、”赤玉ポートワイン”を少しづつ楽しんでおりましたが、この蒸留所で作られていたとは知りませんでした。

次の訪問先のアサヒビール大山崎山荘美術館は、実業家の別荘でしたが、現在はアサヒビールが保全しています。
アサヒビールの初代社長、山本為三郎のコレクションが美術館の中核となっています。
さらに、建築家、安藤忠雄設計による地下に埋め込まれたギャラリーにはクロード・モネの“睡蓮”他が展示されていました。
以前、パリに旅行の折、オランジュリー美術館を訪ね、半地下のギャラリー全面にモネの“睡蓮”を観たときの感動を想い起こしました。

JR山崎駅で自由解散のあと、家内と二人で急ぎ大阪万博記念公園に行き、昔懐かしい太陽の塔を見上げてから、
日本庭園の中で開催中の「秋の山野草展」に行きました。
MBI第1期の井上さんが会長をされている「関西山草クラブ」が主催している「山草展」です。
井上さんは、展示会の初日と重なり、残念ながらMBI関西イベントには参加できませんでした。
井上さんは、ブータン、シッキム、ネパールなど、ヒマラヤの3,000〜4,000メートルの山々に高山植物をたずねて、何回も遠征されています。
井上さんはMBIの頃は自分のことには寡黙な方でしたので、私は同期ながら、現在までそんなに草花に詳しいとは知りませんでした。
やはりMBIは人材豊かです。久しぶりの出会いに大変喜んでいただき、野草の一鉢を頂いて帰りました。

以上のように、この二日間はなかなか忙しかったですが、大変楽しい時間と新しい視点と気付きの連続でした。これこそ旅の醍醐味です。
最後に、このような素晴らしい体験ができたのは、MBI関西の方々の周到な準備とご厚意のお蔭と存じます。
本当にありがとうございました。こころから感謝申し上げます。


<コテコテの大阪のお好み焼きを味わう>








[参加者B]
関西イベントの2日間は、関西人の心の懐の深さを感じました。
関西都構想の提言から、アクアライナーによる水の都、サントリー山崎のウイスキーのブレンドの魅惑、大山崎山荘のモネや、アールヌーボー、
加賀正太郎の財力の凄みと、MBIメンバーのお人柄に触れ、何か、幸せ感を味わう2日間となりました。
また、4期は、仁科さんを囲んで、神戸で楽しい同期会も出来、夫婦揃ってフレッシュな気持ちで帰宅いたしました。


[参加者C]
素晴らしいイベントでした。準備をされた幹事の皆様には深く感謝申し上げます。
普段、何種類ものワインを比べて飲むような機会は殆どありません。
今回厳選されたワインはそれぞれ特色があり、素晴らしいものでした。
本当にご紹介があったような値段で揃えられたのでしょうか。
中でも、スペイン産の赤ワイン、白のフランケンワインは、食事と一緒でなくても感激するような美味しさでした。
帝国ホテルの食事も良かったですね。飯村会長はじめ、幹事の皆様の厳しいチェックがあったのでしょうか、
たくさん出された料理がいずれも素晴らしい味になっていました。

「アクアライナー」でのクルージングも楽しめました。
30〜40年前に大阪勤務を合計で4年ほどしましたが、今回訪れた地域がパリのセーヌ川河畔に譬えられ、川の水もきれいになり、
こんなにも美しく整備されていた事にはびっくりしました。
もちろん、大川のクルージングは初めての経験です。私が持っていた大阪のイメージは変えなければならなそうです。

上山先生の講演についてのコメントは難しいです。
大阪の事情や都構想は理解できますが、それで日本が抱える問題が解決できるとは思えません。
成熟化の過程で積み上がった既得権益構造の変革が必要だという事には殆どの人が同意します。
しかし、自らの既得権益に関わると簡単に変革に同意しないのが常です。
日本人の殆どが何らかの既得権益を有しているのが現在の日本の姿です。
豊かさを手に入れた国が、民主主義の前提の下で大胆な変革を行うためには、よほどの衝撃がなければ困難ではなかろうかと
悲観的になってしまいます。
分権化は賛成ですし、日本の変革の一助にはなるでしょう。
しかし、霞が関の権限の一部が地方自治体に移されたとしても、自治体の実情を見ていると、それで事態が大きく変わるとは到底思えないのです。
関西EU説は興味深く聞かせて頂きました。
直前に、友人から送られてきたメールで、ヨーロッパと日本列島を重ねた地図を見せられ、日本列島の大きさとヨーロッパの狭さを実感しただけに、
格別だったのかもしれません。
私が大阪に勤務していた頃も東京との格差拡大が目立っていました。
上山先生のご指導の下、都構想の実現により、大阪の長期低迷が反転する事を切に期待しております。


[参加者D]
先日は大お世話になり、ありがとうございました。
久しぶりに見る懐かしい顔、顔と会うことができました。
大変楽しい会を企画いただいたことに本当に感謝いたします。
帝国ホテルとの交渉もさぞかし大変だったろうとお察しします。
幹事として周到に準備頂いた方々に改めてお礼を申し上げます。

上山先生の話はユーモアたっぷりで時に辛口、楽しく拝聴させていただきました。
一番私が強い印象を持ち、共感を抱いたのは関西EU説です。
ああいう切り口は道州制というコンセプトを持っていなければ出ない発想です。
どの府県をどの国に当てはめるか、異論を持たれた方もおられたでしょうが、話題提供には格好だったと思います。

ドイツがEUをけん引しているという意味では大阪が関西EUではドイツにあたるということもうなずけます。
関西州に否定的などこどこの府県についてもうまく国を当てはめていると感じました。

一方、現実に戻ると、各国の思惑がEUの足並みの乱れを生み出しているのは言うまでもありません。
たとえ関西EUを結成したとしてもその後どこからか必ず、狼煙が上がり、全体のバランスを取りながらガバナンスをやるのは至難の技でしょうね。

住んでいる地元のことにはかえって疎いものです。
アクアライナーに初めて乗船しました。
違う視点から大阪の街を眺めることができたのは面白かったです。
川が思ったよりもきれいでした。
川岸で散歩したり、談笑する人たちと、ただ手を振りかえすだけですが人と人との触れ合いを感じました。
桜の木が数多く植わっているので満開の時期はさぞかしきれいだろうな、と来春が楽しみになりました。

京都に下宿していた学生時代、4年生になって初めて祇園祭を見た時のことを思い出しました。
夏休みの真っ最中に開催されるので、毎年その時期は京都にいなかったこともあり、疎遠でした。
そのうちに見ることもあるだろう、と思っていたので。
ところが、突然、東京に住む友人がそれを見たいので案内しろ、とやってきて付き合う羽目になりました。
相手の方がガイドブックをよく調べていて、結局どっちが案内したのかわからない、というありさまでした。
もう少し地元を知り、愛することから始めなければならないと痛感しました。


[参加者E]
関西EU説は非常に面白いですが、大阪=ドイツはかなり無理があるように思います。
大阪人はドイツ人ほど厳格ではなく、なんでもありの風土です。
陽気さ、のりの良さ、治安の悪さも含めて、国際的に平均的な都市のように思います。
日本以外にあっても違和感の少ない都市かも知れません。
関西以外に進出して、どこでも大阪弁で通してしまうのはこれもなかなかすごいところです。
プロ野球やTVのバラエティ、お笑いはほとんど大阪が日本を征服してしまっているのも、
内弁慶な日本人の平均にはあてはまらないところと思います。

いろんなご意見があろうかと思いますが、大阪の実態を数字で示されたのは非常に興味深く、
22年前に大阪を離れて、いい時の大阪しか知らない私にとって、今の現状は残念でもあります。


[参加者F]
楽しいMBIの集まりを有難うございました。家内ともども、とっても楽しみました。
5日のファミリーイベント、6日のオプショナル・ツアーともに、素敵な集まりでした。
特に私は、8期の仲間が、今回もたくさん、関西に集まってくれて、大変楽しい2日間でした。
8期の仲間14名(奥さんも含め)は、アクアライナーの後、ホテルの23階のバーで、2時間以上歓談しておりました。
家内は、谷さんの奥さん等、新しい仲間が出来て喜んでおります。
又、今回を機会に、関西MBIのメンバーも相当増え、うれしく思います。


[参加者G]
このたびは関西での一大イベントが大成功裏に開催されましたこと、心よりお慶び申し上げます。
私は仕事の都合で二日目は参加できませんでしたが、関西のおもてなしの心を堪能させていただきました。
準備に当たられた皆様のきめ細やかなお心遣いと団結力が随所に感じられた一日でした。
私も大阪人ですが、船の上から大阪の街を眺めたのは実は今回が初めてでした。
大阪は水の都だと納得致しました。
関西イベント運営委員の皆様、本当に有難うございました。


[参加者H]
盛りだくさんの楽しいイベントを企画していただき、ありがとうございました。
上山先生の「関西から日本の将来を考える」の講演は、あまり報道されていないことや、知らなかったことが多く、
大変興味深く拝聴いたしました。特に「関西EU説」はとてもユニークな発想だと思いました。

MBI関西のメンバーにはワインに詳しい人たちが多いようで、厳選された4本のワインはどれも美味しいものばかりでした。
フランス、スペイン、ドイツとヨーロッパを代表するワインにサントリーのマスカットベーリーAロゼを入れていただいたのは正解でした。
とても上品でフルーティで華やか香りとフレッシュな味わいのワインでした。
一度にこれだけのワインテイスティングができ、とても贅沢なひと時でした。

昼食後のアクアライナーでのクルージングは、大阪再発見でした。
いつかぜひ、桜の季節にクルージングを楽しみたいと思っております。

二日目のサントリー山崎蒸留所、朝日麦酒大山崎山荘美術館見学は、このような機会がなければ二度と行くことはなかったでしょう。
関西の隠れた文化の倉庫、のようなところでした。
関西のイベントでは毎回、隠れた観光名所をご紹介いただき、そのような場所を訪れるのも楽しみの一つです。
関西イベント運営委員の皆様、徹底した準備をしていただき、ありがとうございました。







  ***** <MBI関西イベント関連資料>  *****

     < 付録 1. 今回お出ししたワインの説明 >

1.日本 サントリー ジャパンプレミアム マスカットベーリーAロゼ 2012年

  @ 吉野さんの方で同じワインの2010年、2011年、2012年のvintageをそれぞれ試飲してみたところ、2012年は素晴
    らしく、2011年も非常によい、2010年は美味しいが少し癖があったとのことでした。
  A 最近のジャパンワインコンペティションの結果、2012年が金賞、ロゼ部門最高賞、コストパフォーマンス賞の三冠、
    2011年が銀賞でした。日本のワインでは新しい方が美味しい場合が結構多いのが不思議です。MBI関西イベント
    には2012年を出すことになりました。
  B 山梨県産ブドウ(マスカットベーリーA)を100%使用しています。11%という低めのアルコール度数です。
    エレガントな甘さとフレッシュさが売り物です。
  C www.rakuten.co.jp/wineuki で購入(「うきうきわいんの玉手箱」)。消費税、配送費入れて1本1,773円でした。


2.ドイツ フランケンのケルナー シュペトレーゼ (Kerner Spätlese) 2009白

  @ ドイツの指定栽培地域(Anbaugebiete)のひとつであるフランケンFrankenのワインで、ケルナーKernerシュペトレーゼ
    (Spätlese) 2009年です。適度な甘みと酸味、苦味とブドウの果実味、甘い香りに少しの生っぽさがあります。
  A 遅摘みぶどう(Spätlese)ですが、甘さ一辺倒でないので、サントリージャパンプレミアムの後に出すにはピッタリです。
  B この遅摘みワインは通常収穫期が終わって少なくとも1週間後に収穫になるようですが、その間にもし雨が降ったら
    おしまいです。そのリスクと気概がワインによく反映されています。
  C このワインの産地であるドイツ、フランケン地方のHomburgという場所はフランクフルトの少し北、いわゆる銘醸地の
    ようです。
  D 吉野さんのご紹介。村田製作所にて輸入販売。希望者は吉野さんにコンタクトしてください。


3.フランス ブルゴーニュ シャサーニュ・モンラッシュ Chassagne-Montrachet Vielles Vignes Domaine Bouard-Bonnefoy
   2012年赤

  @ このプロジェクトを始めたとき、赤の一つは是非ともフレンチにしたいと思いました。しかし日本で購入できる2,000円
    程度のフレンチは中途半端で、満足できるものがみつかりませんでした。 たまたま山内が9月末にフランスのブル
    ゴーニュに旅行に行く予定にしていましたので、現地でtasteして現地で購入し、持ち込むことにしました。
  A シャサーニュ・モンラッシュChassagne-Montrachetの赤は昔から品質の割には割安で、しかも熟成が早いのだそうで
    す。(「ワインの王様」124 page) ぶどう品種はピノ・ノワールです。アルコール度数は13%です。
    場所はコート・ドール(Côte-d'Or)、ボーヌの南西部、ボーヌ、ポマール、ヴォルネイ、ムルソーと続く畑の先にプレニュ
    イ・モンラッシュ、シャサーニュ・モンラッシュがあります。
  B この2012年の赤は若いブルゴーニュに特徴的なチェリーレッドよりは少し熟成が進んだことを示唆する鮮紅色。最
    初の一口はスッキリ味で、少しピリリとした酸味と控えめなタンニンのバランス。イチゴ、フランボワーズの果実味の香
    り。全体的にフワッと広がるヴォリューム感。ワインに厚みが感じられました。タンニンは後で軽い甘みに変わりました。
    finishの余韻も悪くありません。甘みを感じたのはこのワインに特徴的で、中には糖分を添加しないのに自然にかな
    り甘いものもあるそうです。
  C このワインで関税を入れた原価で1本2,007円です(予算内に入りました!)。多分デパート価格では原価の2〜3倍、
    レストラン(ホテル)「価格で更にその2倍〜3倍でしょう。すなわち、仮に帝国ホテルでこのレベルのワインを注文した
    ら、1本10,000円〜18,000円になると想像します。
  D 召し上がって頂く温度は、少し低めの13〜16度位が良さそうです。
  E 4月と9月に開催されるフランスのスーパーマーケット(Auchan)のワイン・フェアーにて13.49ユーロで購入。日本では
    まだ売られていないと思います。


4.スペイン Prioratoプリオラト エルス・イゴルスEls Igols 2004年赤

  @ プリオラトはバルセロナの北西160 kmほどにある山間部に位置します。ワイン造りが地理的に難しいこともあり、しば
    らくの間、見捨てられていました。1980年代にここのポテンシャルに気づいた「4人組」を中心とする醸造家が注目し
    生産開始しました。今ではスペイン発の高品質のワインとして世界の注目を集めるようになりました。
  A プリオラトに行った人に話を聞くと、秋には綺麗な紅葉があり、冬には雪が積もるとのことです。「えっ?バルセロナの
    近くでも雪がふるの?」という私の質問には「何を言っているのですか。近くにはスキー場もあります」とのこと。寒暖の
    差が大きいようです。
  B プリオラトは山間部の山の斜面に階段状の畑。日本の葡萄園でよく見られるような葡萄が目の前にぶら下がる「棚
    つくり」ができなく、葡萄の株が一つ一つ独立しているような「株つくり」という方法をとります。樹齢35年〜90年の古
    い葡萄の木のため、一株から0.5 kgほどしか葡萄がとれません。通常葡萄1 kgからワインが600〜800 ml造れるの
    で、このワインは一株からボトル半分ほどしかこのワインが造れない計算になります。
  C ブドウの品種はグルナッシュ(スペインではガルナッチャ・ネグラ)、カリニャン(スペインではカリニェーナ)が主体で、
    メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンが少しブレンドされています。アルコール度数は14.5%とパワフル。2004年は飲み頃
    で、ワインのエチケットはデキャンタを薦めています。
  D 山内の友人が現地スペインのワイナリーから(輸入業者を使って)直接輸入しています。今年はユーロ高の影響で
    1本2,300円に値上げになっています。
  E 入手ご希望の方は山内眞也までご連絡ください。販売数量はケース6本単位です。同じアメレー家のワインで、ス
    ペインのスパークリングワインのCAVAやPrioratoの白も用意できるとのことです。


     < 付録 2. ワイン持ち込みの裏話 >

@ 関西MBIのメンバーにはワインの好きな方が多いのです。定期的に集まってワイン会も開いています。それでワインを題材
  にしない手はないということになり、ワインをホテルの会場に持ち込んで、そして飲みながらディスカッションをしてはどうかと
  いうことになりました。

A 元々のきっかけは帝国ホテル大阪で提供できるワインで 一番安いのがイタリアのキアンティでお値段は4,500円程でした。
  ホテルで4,500円程度のワインというと、デパートやお酒屋さんで1,500円程度で売られているワインになります(通常ホテル
  やレストランでは3倍強のマージンをとりますので)。

B キアンティーの愛好家には大変失礼ですが、日本の小売価格で1,500円程度の輸入ワイン(現地ではこの半額以下?)
  では世界的に見れば色つきブドウジュースのレベルです。

C 正直なところ、帝国ホテルはワイン管理やサービスはとてもしっかりしているし、ホテルに全てお任せにした方がイベントを準
  備する側<としてはずっと楽でしたが、その結果、同じお金を使って日本での小売価格1,500円程度の感動のないワインでは
  来ていただいた方に喜んでいただけないと考えました。

D これではアホらしいというので、ホテル持ち込みをしようとなりました。飯村会長に交渉していただいた結果、ホテル持ち込み
  料として2000円(消費税込みで2100円)となりました。その結果、持ち込み料を含め、ワイン一本4300円(ワイン価格
  2200円(税込))のワイン予算になりました。

E 更に、我々は安く入手できるワインの仕入れルートを使うことにしました。そうすることでホテルに頼めば1本が6000円〜
  10000円程度(orそれ以上)のワインを出すことができるようになりました。

F 例えばサントリーのロゼは定価1680円ですが、中之島の某有名ホテルでは6000円で出しているとのことです。
  吉野さんの試算では、これが1680円+送料+持ち込み料2100円で、合計4000円を切る価格でサーブできます。

G 同様にドイツのフランケンやスペインのプリオラトも仕入れ約2000円+持ち込み料2100円で、約4100円です。
  たぶんホテルに頼むと8000円程度になると思いますが、実際にはこのフランケンやプリオラトは日本では入手困難です。

H MBI研修ではワイン・テイスティングの授業があり、国際人として働くうえで必要な知識・教養の一つと教えられました
  (あれは今でも大いに感謝しています)。また、海外赴任の長い方は、それぞれの国のワインを前にしていろんな想い出・
  思い入れがあると存じます。

I 今回ご参加された皆さんからの反響をみますとワインにはご満足いただけたようで、準備した我々もとても嬉しく思っています。







イベント記事執筆: 山内 眞也(29期)
ハイキング記事執筆: 吉野 幸夫(28期)
写真撮影: 木下 正治(22期)、伴野 国三郎(27期)、菅野 妙子(事務局)
HP編集: 伴野 国三郎(27期)



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