ボストン便り

朝比奈清敬(15期)
1999年6月26日


こちらボストン。

私は今まで2回、サマータイムを経験しています。一度目は未だ小学生(低学年)だったころ、校長先生が朝礼で「皆さん、今日からサンマ・タイムに入ります」と全校生徒に言いました。私には何の事かさっぱり分かりませんでした。どうして魚のサンマ(秋刀魚)が出て来るのか?不思議でした。大人になってから、あの時言っていたのはサンマでは無く「サマー」であり、夏の事を意味していたと分かりました。

2回目は、アメリカに駐在した時です。この時は、現地の人に「サマータイム」と言っても理解して貰えませんでした。ジョージ・ガーシュインの「サマータイム」なら知っている、そんな感じでした。アメリカでは「Daylight Saving Time」と言い、4月始めから10月終わりまで続きます。

日本がサマータイムを導入した方が良いかどうか、私は特別の意見を持ち合わせていません。何事もフレキシブルに、考えれば良いと思います。アメリカでもDaylight Saving Timeを導入していない州が二つあります(一つはアリゾナ州)。それらの州では必要無いと考えたのですね。

私は典型的な日本人ですから、「決められたこと」を「絶対」と思う傾向にあります。サマータイムの事ではありませんが、昔「変動相場制」が始まったとき、地球がひっくり返ったほど驚きました。1ドル=360円を絶対の尺度のように思っていたからです。同じように、今日の8時が昨日の7時だなんて、そんな馬鹿な、と思う節があります。

私は何事も自然が良いと思います。私にとって朝とは太陽が昇ぼる時夕方とは太陽が沈みかける時です。人工的な時計を、何に最も近く合わせるか?がテーマだと思います。私の経験を言わせて戴きますと、1年に2回時計の針を進ませたり、遅らせたりすることは、我々が「相対の世界」に住んでいることを実感でき、頭の体操になると思っています。

困ることは、Daylight Saving Timeの始まった(時間は深夜2時に、1時だったかな?に変わりますが、)日に人と待ち合わせたり、コンサートに行くときに遅れて行くことです。(4月)家の中の時計をすべて(レンジも炊飯器も)新しい時間に合わせたが、車の時計をそのままにしていたため、悠々の積りで演奏会場に着いたら第1幕が始まっていた。なんて事になります。途中は絶対に入れてくれません。その代わり、そんな人のためにテレビの部屋が用意されています。やっぱりいるんですね。私みたいな人が、、、。

朝比奈清敬(15期、在ボストン)

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