第10話 (10.3.2004)
「イチロー選手の年間最多安打記録更新」


10月3日、朝刊はイチロー選手の年間最多安打記録更新記事
で埋まっていました。
読売新聞10月2日付け号外が朝刊に折り込まれていました。

その号外にイチロー選手の今年4月からの記者との対談語録が
掲載されていました。

その掲載記事を読み、
イチロー選手は野球少年が大きくなったばかりではなく、
人間として大きく成長しているとの感を深くしました。

その記事の一部を以下に紹介します。

《7月21日、2試合連続の4安打に対して》 

結果とプロセスは優劣つけられるものではない。結果が大事という
のはこの世界でこれなくしてはいけない、
野球を続けるのに必要だから。
プロセスが必要なのは野球選手としてではなく、
人間を作る上で必要と思う。

《7月27日ロード14連敗に対して》

負けには理由があります。
たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることは無い。

年間最多安打記録TOP10を見てみると、1位と10位がイチロー。
2位〜9位は全て、1930年以前に記録されたもの。
どれもが74年以上も前の記録。

大リーグに精通した米国人記者が以下のように述べています。
 
「シスラー選手達が活躍した頃は投手の球種はスピードボール全盛
時代で、現代野球のように変化球が多彩ではなかった。
しかも年々、変化球の質は高まっている。
打者からみると当時よりも相当に打ちずらくなっているので、
シスラー選手の記録は永遠に破られることはなかろうと思っていた。」

この記録更新は彼の天性に加えて高度な精神力を伴った不断の努力
の結晶というべきものでしょう。

イチロー選手を看ている森本貴義トレーナーが以下のように語っています。

「年とともに身体は硬くなり、太ってゆく。コントロールしづらいものだが、
彼の場合は6〜7%の体脂肪率も変わらない。
23歳ぐらいから見ているが、衰えるどころか逆に進化している。
5年後、10年後はもっとすごいと思う。」

日常生活上の節制はもとより、
彼は試合開始5時間前にトレーナー室に入る。
マッサージ・ストレッチに一時間以上かける。
怪我・故障が無いことが一流選手の証。

日本で7年連続首位打者の実績が大リーグで立派に証明されたことは
日本のプロ野球と大リーグの差が確実に縮んでいる証でもあります。

60年来のプロ野球フアンである私は
身体が震えるほどの嬉しさに浸っています。

時はからずも日本プロ野球史上初の激震に揺れていますが、
抜本的な改革をもってイチロー選手のような偉大な選手が
輩出できる野球環境を作り、
国民に夢と希望を与え続けるプロ野球界とならんことを
切に願ってやみません。

車椅子よりの目線トップページへ  トップページへ