第12話 (10.20.2004)
「奇跡の車椅子、誕生に涙」


先日TVで車椅子に関わる副題のドキュメンタリーを見ました。

この物語は、オートバイ販売会社を経営していた人が
事故で下半身不随となり、残りの人生に絶望し、
一度は自らの命を絶とうと思いましたが、
下半身不随の自分を含めて同じ病状に悩む人の為に、
車椅子を改善することを目的に再び生きる意志を固めるものです。

人は生まれながらにして先天性不具者以外は
手足が自由に動くことになっています。
自らの意志である地点からある地点まで
両足によって移動することが可能です。

事故の原因に関わらず、
ある日を境にしてその移動が不可能になった人は
どのような精神状況に追い込まれるでしょうか?

健常者であった自分は
かってこのような状況を想像もしませんでした。

車椅子の存在を知らない人はまずいないでしょう。

車椅子に乗れば自由に動ける
と思っている人がかなりいることでしょう。
車椅子というものは意外に不便なもの
と知っている人はどのくらいいるのでしょうか?

車椅子は後輪である大きな車輪2輪と、
前輪である小さな車輪2輪とで構成されています。
前輪は車椅子の方向転換をする役目をもはたしていることから
360度回転します。
この回転が時には災いをもたらします。

砂利道・砂道などでは
この前輪が常に進行方向に向かっていることはありません。
右を向いたり、左を向いたり。
路面の抵抗によって前輪はくるくると
廻ってしまうのです。
進行方向に前輪が向かっていないと
車椅子は直進することが出来ません。

また、前輪は直径10cm程度ですので、チョットした段差、
例えば高さ2cmを前輪は越えることは出来ません。
病院内は車椅子を意識して設計されていますので
起伏や段差がありません。
従い、病院内での車椅子移動に不便を感じることはまずありません。

しかし、病院内用の車椅子で一般道路に出て、
車椅子を身体障害者自身が動かそうと試みたら、
その車椅子がとてつもなく重いということに気がつきます。

一般道路は平らな部分はほとんどなく、
左右もしくは前後に傾斜が必ずあります。

この傾斜は健常者はまずもって気がつくことはないかも知れませんが、
身障者にとってはこの微妙な傾斜が致命的なのです。

車椅子というものは
下半身不随となった人が自らの力である地点から
ある地点にスムースに動くことを補佐する道具であることが理想です。

これらのことを考慮にいれてTVのドキュメンタリーの主人公は
車椅子を改良し続けています。

彼がこれまで改良した内容は:

@ 車椅子をコンパクトに折りたためるようにした。

A 車椅子の重量17.5kg(一般病院用)を10kgに軽減。

B 砂利道・砂道でもスムースに移動出来るように
前輪のメカニズムを改善した車椅子の開発。

下半身不随者でなければ気がつかない改良を彼はし続けています。

今後は両足のみならず、
両手までも不自由となった人の車椅子の改良を期待してやみません。

車椅子よりの目線トップページへ  トップページへ