第15話 (11.16.2004)
「TV放映料」


11月13日付け、読売新聞夕刊に面白い記事が載っていました。
それは欧州サッカー界のTV放映料です。

欧州のスポーツ界に君臨しているのは野球やテニスではありません。
サッカーです。

そのサッカー界の中でも最高権威である
欧州CLの年収(2418億円)の44%(1064億円)が
TV放映権で占められているとのことです。
入場料やグッズ販売料などが残りを占めます。

新聞記事は
欧州CLの経営基盤を支えているのは
TV放映権と言い切っていました。

日本のいかなるスポーツクラブも大同小異と思います。

日本プロ野球界の年収の何割がTV放映権で占められるのか
私は知りませんが、同じようなものと推察します。

読売新聞は以下のことにも言及しています。

英オブザーバー紙は欧州CLは転落の兆しがあると。

一試合平均の視聴者数が昨年同期比で16%のダウン。
更に観客数も6%減っている。

その理由は
勝者に手厚い放映権料分配によって
クラブ間の貧富と戦力差が拡大し、
面白みがなくなったと評しています。

他山の石として日本のプロ野球界をおさらいしてみたいと思います。

TVは現代社会にとって切り離せないものとなっています。
従い、TV放映権なるものを無視して
スポーツ界は生き抜くことは出来ないでしょう。

ところでTV放映とは? を考えてみますと、
日本ではNHKを除く民放ではスポンサーがつかなくては放送はしません。

スポンサーはTVは宣伝広告のメデイアと考えていますので
視聴率を常に考えて放映番組のスポンサーとなるか、
ならざるかを考えていると言って良いでしょう。
視聴率の算出方法は個人的には疑問がありますが、
興味の無い番組に視聴者がチャンネルを合わせないことは自明の理です。

視聴者をTVの前にひきつけるのはTV局ではなく、
TVの中で演じる人々であり、それを演じさせる人々です。

プロ野球界はこのことが野球界経営の根幹となることを
真の意味で理解しているのでしょうか?

セントラルリーグは
巨人人気におんぶしてTV放映権の収入をベースとして(?)
全ての球団が黒地経営とのこと。

一方のパシフィックリーグは目玉となる球団が無く、
TV局も放送をしようとの意思も少ないことから
TV放映権の収入も少なく、
パリーグは覇者のみならず全球団が赤字経営。

しかし、セリーグといえども球団の貧富の差が大きくなり
欧州CLと同様な道をたどっているのではないでしょうか?

巨人の試合のTV視聴率も下がっているとの報道もあります。

楽天が50年ぶりにプロ野球球団への新規参入となり、
晴れてパリーグは6球団で来年はスタート出来ると思った矢先に
ダイエーはソフトバンクへ球団売却となり、
日本一となった西武ですら売却を図ったが
200〜250億円との巨額な売却額に誰も手を挙げなかったことから
行く末は不透明な状態。

日米野球も終わり、ストーブリーグに突入しますが、
優秀な選手達はイチロー選手や松井選手の
大リーグでの活躍に刺激されて、
かなりの選手が将来は大リーグ移籍を希望しているとか。

日本プロ野球界の将来への疑問が
この大リーグ希望を増幅させているのではないでしょうか?

日米選抜対抗野球で日本選抜が3勝5敗と善戦しました。

日本選抜は日本選手のみで
カブレラとかローズ等の外人選手は出場していませんでした。
日本のプロ野球選手たちの力量は確実に大リーグに迫っています。

選手の力量が本物であればあるほど
日本プロ野球事業としての仕組みを改善して、
より高いレベルの試合が出来るような方向に導くのが
経営陣の任務ではないでしょうか?

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