第19話 (2.3.2005)
「英 会 話」


私は2月1日から自宅で英会話教室を開講しました。

学生時代、
英語の辞書を開いたこともなかった英語大嫌い人間の私が
英会話教室開講などとおこがましいことをした
背景を以下に記述します。

ALSという全身の運動神経が死滅してゆく病気にかかり、
現在は車椅子生活を余儀なくされ、
両腕にも症状が進行してきており、
その内に言葉も不自由になるでしょう。

NECの海外事業に30年以上従事し、
その間に欧州駐在15年の体験を
何らかの形で世の中の人に貢献をしたいと考えていました。

昨年の6月から家内の知り合いの息子さん(中学一年生)に
自宅で英語・数学・国語・理科を
週三回教えております。

この子供達に教えていて
英語の教育方法は
私が中学生時代に教わった方法と
全く同じで進歩していないことがわかりました。

日本の中学・高校の英語教育方法は、
読み書きは出来るようになっても、
会話は出来るようになりません。

何故文部省は
英語教育の方法を変えないのでしょうか?

英会話が出来るようになりたいと願う人は
かなり沢山おられると思います。

その証拠に、何十万円をも払って、
英会話教室に通っている方が大勢おられ ます。

広告会社の調査結果として、
お母さんが子供に習わせたいものは:
@ 英会話 Aスイミング Bピアノ 
となっています。

前述しましたように
私は大の英語嫌いでした。
その私がNECに入社して
10年目くらいに工場の技術やであった私が
会社方針として急遽海外グループに配置換えとなりました。
それも欧州担当です。

さあ〜大変。

英語、
しかも英会話を勉強しなければならなくなりました。

英会話の学校にも時間をみて通いました。
先輩のアドバイスで
中学校の教科書も丸暗記もしました。
会社から戻ると
毎晩午前一時まで英語の勉強をしました。

でも英会話力はなかなかつきませんでした。

海外グループに異動となって
6ヶ月で体重が10kg減り、
眼窩・ほほがくぼんで人相も変わりました。
睡眠不足と精神的重圧からです。

なにしろ会社で、
英語が不自由なために仕事がはかどらないのですから。

あまりの苦しさに
NECを退職する気持ちになり、
新聞広告で見た新橋の
日の丸自動車のタクシー運転手募集に応募しました。

面接官の山田さんという人に
NEC退職理由を聞かれ、苦しさを吐露しました。

山田さんから
「苦しさから逃れるために
タクシー運転手を希望されているのであれば、
タクシー運転手からも逃げることになりますよ。
タクシー運転手も決して楽な仕事ではありません」
と諭されました。

目からうろこが落ちた気持ちになり、
再度、英語の勉強に打ち込みました。

その後、欧州へ駐在となり
現地で生の英語に接し、
英会話力も向上してゆきました。

私が英会話の勉強に苦しんだのは、
一つには勉強の方法に適切さが
欠けていたことでした。

今、振り返ると
何故遠回りした勉強の仕方をしていたのだろうと思います。

私と同じ苦労をするのではなく、
もっと効率的な勉強をして
多くの人に英会話を楽しんで欲しいと思っています。

英会話は日本語会話より易しい。

@ 日本人として生を受けた段階から
両親が子供に言葉を教えます。
それも最も身近なことから。

例えば、パパ、ママ、ごはん、はし、ちゃわん 
等の名詞です。
 口頭で教え、書き物では示しません。

子供は耳から聞き取り、
口で反復して言葉を覚えます。
言葉を書くのは、ず〜と後。
恐らく、6歳以降です。

A 一方、中学校一年生から始まる英語の授業は
読み書きから入ります。
特に英語の単語の書き方が重要視され
単語の試験が頻繁にあります。

この書き方重視が本来、
言語として最も重要な(英語ばかりではなく
 日本語でも)発音を阻害しています。

 それは、つづり(Spelling)を覚えんがために、
大半の人は発音が
 ローマ字読みとなっていなかったでしょうか???
 私はローマ字読みをしていました。

B 次に文法です。
私の記憶では
日本語の文法をきちんと習った記憶はありません。

「か行へんかく活用」などを教わった記憶はありますが、
日常会話には全く必要ありません。

 中学英語で第一文型から第五文型を教ります。

英語の仕組みを覚える意味で文型は不可欠です。
しかし、関係代名詞・関係副詞・日本語
にはない前置詞などなど、
日本語を覚えてきた日本人の過程を
全く無視しているがごとき文法づけの教育方法は
会話の切り口からは遠回りした方法です。
幸いにして、
英語の仕組みは日本語の仕組みよりも
整理され体型化されています。

だからこそ、
英語が世界の標準語となりつつあると思っています。

確かに英米国の影響力も無視できませんが、
語学として、
良く整理されているので修学し易いのだと思います。

 英語の仕組みは簡単です。
 主語を省略しない(命令分は除く)。
次に動詞を持ってきて、
何が言いたいのかをその動詞で表す。

日本語は動詞が文の末尾であるため、
文の最後にならないと
何をいいたいのかわからない。

C 日常英会話に必要な最小名詞数は500語以下と思っています。

 形容詞は100語程度。動詞は30語程度。

副詞・前置詞は無理に覚えずに、
対話の練習をしながら序々に覚えれば
 良いと思っています。

東南アジアの人たちは難しい日本語を
1〜2年でこなすようになりますが、
彼等の日本語を聞いていると、
何か変な感じを受けますね。
それは「てにおは」の使い方が不完全だからです。

 でも意味は理解できますね。
 英会話も同じです。

前置詞の使い方を間違ったからといって
大事にはいたりません。
前置詞に神経を使う代わりに、
新しい言葉を覚える方がもっともっと大切です。

D 日本語は母音が多いです。
しかし、英語は子音が多いです。

 母音と子音では舌・唇の動かし方が違います。
舌・唇を動かす筋肉の使い方・
使う筋肉が微妙に違うのです。

ですから日本語を長く喋ってきた我々の筋肉は
母音用になっているといっても過言ではありません。
子音を発音する筋肉を作らなければなりません。

その方法は黙読ではなく、
声を出して、
正しく単語一つ、一つを発音することです。
そうすることで、舌・口を慣らす。

E 文章をなにがなんでも丸暗記するのは効率的ではありません。

 丸暗記は応用が利きにくいのです。
 勿論基本中の基本文は丸暗記が不可欠ですが…。

 対話形式で会話の流れの中で覚える方が効率的です。

 以下に私の英会話教室の教育方針を概説します。

 I)日常会話に不可欠な名詞300語、形容詞100語、
   動詞30語を覚える。
但しつづり(Spelling)は覚えない。

  例: 一月→ジャニュアリー 正しい発音が重要。

2)英語の仕組みを体で会得する。(頭では既に理解済)
   主語を省略しない。次に動詞を持ってくる。

3) Dialogue(対話)で会話のリズムと動詞の使い方を学ぶ。

   興味のある方はご一報ください。

                電話090−4621−7244

              Email tyamafuji@khe.biglobe.ne.jp
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