第36話 (10.12.2005)
「広島への旅」


10月7日(金)〜10日(月)まで
家内と新幹線を使って
次女夫妻が住む広島へ出かけてきました。
広島市の隣町である西条市にて
年に一度開催される酒祭り見学が目的です。

西条市は四日市として江戸時代に宿場町
として栄えたところであるとともに、
良質な水が採れることから
300年ほど前より酒造りが
盛んになったとのことです。

今年は10月8日(土)と9日(日)の両日に
酒祭りが開催され
私どもは娘夫妻とともに9日に見学してまいりました。
私の想像をはるかに超える
大勢の方々が見学に来ているのに驚きました。
西条市の目抜き通りは車両進入禁止となっており、
目抜き通りに隣接したメイン会場には
数万人の人が集まっていました。

JR西条駅とメイン会場の間には
賀茂鶴酒造を初めてとする
10軒ほどの酒蔵 が点在しており、
私どもは賀茂鶴、西条鶴、亀齢、白牡丹、福美人の
蔵を見学して回りました。
その中では賀茂鶴酒造の規模が一番大きく
酒の種類も多かったと思います。

各蔵は酒の試飲が出来、
無料試飲と有料試飲とがあります。
無料試飲はお猪口一杯程度の量ですが、
有料試飲は五勺ほどの量がありました。
驚いたことに見学者は若者が多いということです。
アベックできていたり小さな子供連れの若夫婦
さらには若い女性同士できていたり。
意外に少なかったのは若い男性同士の見学者です。

このような祭りを開催することで
村お越しをしているのだなと感じました。
幸いなことに各蔵ともバリアフリーとなっており
車椅子でも不自由なく見学・試飲を堪能することができました。

私どもが宿泊したのは
西条市の隣町(広島市と反対側の隣町)である
竹原市にある簡保の宿でした。

全国に点在する簡保の宿は
これまで何軒か宿泊してきましたが、
竹原の簡保の宿で初体験することがありました。
それは介護入浴室です。
両手両足が不自由な人でも、
本人もさることながら介護者にも
肉体的な負担をかけずに
身障者が楽に入浴できるシステムでした。

具体的には、
入浴室内にリフトが設備され
特殊車椅子が用意されています。
脱衣場から浴槽まで
天井にリフト移動用のレールが設備され、
リフトは天井からワイヤーで吊るされています。
ワイヤーの先端には鉤が取り付けられており、
身障者が乗った特殊車椅子の4箇所に
その鉤を引っ掛けて車椅子ごと吊り上げる仕掛けです。

特殊車椅子は
脚部と座面・背もたれ・肘掛部が
分離する仕組みになっており、
身障者が特殊車椅子に乗ったままの状態で
リフトは脚部を分離して
身障者・座面・背もたれ・肘掛部を
空中に吊り上げるのです。

リフトの上下と浴槽への移動は
リモートコントロール・スイッチで操作します。
同スイッチは身障者自身が操作するもよし、
介護者がするもよしです。

脱衣室から浴槽上部に来た段階で
スイッチ操作でワイヤーを下降させることによって
浴槽に身障者は浸ることができます。

洗い場も身障者に優しく出来ており、
体を洗う際に置く、
手足の場所と蛇口・シャワーの位置が
身障者の不自由さを十分考慮した設計になっていました。
この設備であれば、
かなりの重症者でも湯浴みを楽しむことが出来ると思います。

最近は自宅での入浴が
家内の介助つきでも不可能となり、
近所のDay Care Centerで入浴の
お世話になっておりますが、
上述の設備ではなく、
人力によって入浴する方法ですので
身障者側にも肉体的負担がかかります。

我が家にも上述の設備を備えたいのですが、
木造モルタル建築の我が家では
天井の強度がもたないであろうと思われます。

入浴が苦痛を伴わずに、
入浴したい時に出来たころが
懐かしく思える今日この頃です。


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