第40話 (1.27.2006)
「岡山大学付属病院」


1月22日(日)に新幹線で東京を発ち、
岡山に行ってきました。

岡山へ行った理由は
岡山大学付属病院で私が患っている難病ALS
の病状進行を遅らせる治療法を発明した
との情報を得たからです。
岡山大学は一昨年に動物実験・人体実験を経て、
その治療を一般に適用すべく
厚生労働省へ適用許可を一昨年内に申請しております。
現在、許可はおりていませんが、
許可が下り次第治療を受けようとする患者が
治療申請を岡山大学にしております。

私も同申請を岡山大学に電話で申し込みましたところ、
電話では受け付けてくれません。
同病院でALSであるか否かの診断が必要とのことでした。

そこで診断を受けるために同病院を訪問した次第です。
治療法を発明開発した教授は同大学の阿部教授ですが、
初診外来患者への診察は同教授はせず、
他の医師による診察でした。
従い、阿部教授の診察を受けるために
再度岡山病院を3月初旬に訪問をします。

私を診察した医師に
厚生労働省の認可が下りる見通しについて尋ねたところ、
見込みはたっていないとのことでした。
その理由を尋ねたところ、
国家の経費削減で医療補助関係も削減されたこと
が響いているとのことです。

難病治療費は大部分が介護保険と国庫負担です。
難病の新しい治療法が開発され、
患者にその治療が開始されれば
治療費の増大は明らかです。

国家財政の再建は
愁眉の急であることはいうまでもありませんが、
難病治療法の認可が
予算の削減に影響を受けているとなると、
経費削減の方向に違和感を感じざるを得ません。

銀行の不良債権処理・耐震強度問題による
保障などに公金利用が散見されることが
その違和感を増幅しています。

自分の体が蝕まれてゆくのを
体で頭で感じながらも治療法がなく
毎日を絶望感の中で送っている患者にとって、
岡山大学で治療法が発明されたとの報は干天の慈雨です。
治療法は難病が治癒するものではなく、
病気の症状の進行を遅らせるだけのものです。

しかしALSという難病は
全身の運動神経が徐々に死滅し、
最後は呼吸困難となり死亡するものですから、
私は毎朝起きると
自分の手足や指がどの程度動くかを確認しています。
前日とはほとんど変化を感じませんが
一ヶ月前とはあきらかな変化を感じます。

4年半前に右足首に違和を感じて以来、
右足が不自由となり、ついで左足、
数ヶ月前からは両腕が不自由になってきている
経過から将来を推察すると、
数年後には体の自由はまったく
利かなくなるものと思われます。
その病状進行が少しでも遅れる可能性は
日々の精神的負担を
大きく和らげてくれるものと思います。

そんな朗報も国家予算削減との理由で
治療法の認可がいつになるかの
見通しすら立たないのが事実であれば、
日本の国家への絶望感は拭い切れません。


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